花きの消費動向調査報告 2020年度 (Flower Consumption in Japan, FY2020)
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日持ち保証品質管理や環境認証の促進は、生産者~小売各段階および、生活者へのアピールと両輪で取り組むべきである。その基礎資料として、生活者の花の購入行動や花、植物、環境に関する意識を調査した。 日本全国520名にアンケート調査(マクロミル モニター対象インターネット調査、2020年10月実施)。</br> ●花の購入 </br> ・花の購入率(2020年)は43.5%で、前年比0.3%減。自宅用は伸びたが、ギフトやイベント需要の減退で相殺。</br> ・植物の購入率は約6%も伸び、30%(2019年24%)。</br> ・2020年は、初めてギフト(23%)と自宅用(26%)が逆転。自宅用は前年比5%増。</br> ・購入場面は、自宅(家の装飾)用23%、お供え用11%。「母の日」は21%(3%減)。</br> ・自宅用の重視点は、「価格」(65%)が突出。次いで「花の種類」48%、「日持ち」36%。</br> ● コロナ禍後の花、植物経験 </br> ・コロナ禍で「栽培」(17%)が増えた。今後増やしたい経験は「自宅に花や植物を飾る」32%。</br> ・花に求められている価値は、圧倒的に「癒し」(63%)。自由回答でも「癒し」の語が頻出。</br> ●花の管理と日持ち評価 </br> ・水替え54%、鮮度保持剤使用は13%が実施。「花の管理をしていない/仕方を知らない」人は、37%。</br> ・「日持ち保証販売」認知率は26%(4%上昇)。利用経験者8%。利用意向35%(0.6%減)。</br> ●表示、国産志向、環境対応 </br> ・花のラベルの認知率は、MPS13%、MPSジャパン、リレーフレッシュネスは11%。MPSなど花の認証は伸びておらず、MSCなどオリパラ採用ラベルと差が拡大。購入率はMPS、MPSジャパン0.4%、リレーフレッシュネス1% </br> ・国産志向は急上昇し、40%(2019年34%)。地球温暖化への影響を知りたい人(16%)も前年比6ポイントアップ。</br>